目新しさと「映(ば)え」がもてはやされ、目まぐるしくトレンドが入れ替わっていくこの時代に、昭和に生まれ、半世紀の時を経てひそかにその人気を復活させたスイーツがある。
バタークリームのかたまりをチョコレートで覆い、その名の通りたぬきをかたどった、なんとも素朴で愛嬌たっぷりのケーキである。
しかし、たぬきケーキが最初に一世を風靡したのは昭和の時代。時が進みバタークリームより生クリームが主流になるにつれ姿を消していき、今ではたぬきケーキを作る菓子職人はずいぶん減ってしまったという。
そんな中での再ブーム。「絶滅危惧種」とみなされることでかえって存在感を増し、ファンを増やし続けるたぬきケーキにフェイクスイーツ作家・Moccharaは大いに興味を持ったのである。
たぬき大好きKuccharaが「Moccharaさん、粘土でたぬきケーキ作ったら?」って言ってきたのである。
Moccharaは受けて立った。生粋の平成生まれゆえ、実物のたぬきケーキは見たことも食べたこともない。その上Moccharaが生まれ育った地域は特に、たぬきケーキの目撃情報がほとんど上がってこなかった場所であるらしい。そんな中で、なるべく本物と同じ作り方で、樹脂粘土で再現していくのである。
そう。これがMocchara-Kuccharaの「たぬき計画」である。
ああこれ長くなりそう!このへんでやめて、とりあえず進捗状況を写真で見てもらいましょう!その前に「たぬきケーキ見たことないよ!」という方は、まずどんなケーキか見てみてください→CLICK!
それじゃ、Moccharaが作ってみた「たぬきケーキ」、どうぞ!
たぬきケーキは、バタークリームを丸く絞ったのをチョコレートコーティングして、指でつまんでたぬきの顔の模様を作ります。
(たぬきケーキマニアはたぬきケーキをお店で購入することを「捕獲」と呼ぶらしい。)
という感じで、ついに正体が明らかになった「たぬき計画」。
フェイクたぬきケーキ爆誕&アクセサリー化に向けて頑張っていきたいと思います!